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関連イベント

”Sound and Structure Live performance at Soto”
前林明次 / ニシジマ・アツシ / マーティン・リッチズ / 佐藤実
9月16日(月・祝) オープニングライブ 19:00オープン 19:30スタート
料金:予約2000円 当日2500円 *学生証提示で予約・当日ともに1,500円

音の背後にある世界を構造的に見出していこうとする探究的な試みの展覧会「Structure and Sound-音による構造の知覚-」。9月13日-29日の期間、京都精華大学ギャラリーフロールにて開催するこの展覧会のオープニングイベントとして、出品アーティストによるライブパフォーマンスを実施いたします。展示とライブパフォーマンス、二つの異なるアプローチにより一層引き立てられた「構造と音」というテーマについて、この機会に是非体験してください。

アクセス:外 〒606-8427 京都市左京区鹿ケ谷法然院西町18
・市バス「錦林車庫前」より徒歩1分
(5系統、17系統、32系統、93系統、100系統、102系統、203系統、204系統)
・京阪電車「神宮丸太町駅」
・京阪電車「出町柳駅」より、タクシーにて約10分

3days talk event at Gallery Fleur

day1 Akitsugu Maebayashi talk “Topography and Soundscape”前林明次 トーク

ゲスト:佐藤守弘(視覚文化論)9月21日(土) 15時スタート 場所:ギャラリーフロール 入場:無料

2017年に発表された、沖縄でフィールド録音された音を中心に構成されたサウンドインスタレーション「場所をつくる旅」を、本展のために再構成し展示される前林の作品を中心とした対談となります。ゲストには『トポグラフィと日本近代』など、多数の著書で知られる視覚文化研究者の佐藤守弘を迎え、作品の背景にある視点や表現について触れながら「場所」の表象が西洋文化との関わりの中でどのように変遷してきたかを考察します。さらに、M.シェーファーによる「サウンドスケープ」の概念が、音による場所の表象にどのような影響をもたらしたかについても議論します。


day2 Martin Riches artist talk ”structure and art” マーティン・リッチズ  アーティストトーク 

ゲスト:古屋俊彦(美術家・言語学)通訳:浦江由美子
9月27日(金)15時スタート 場所:ギャラリーフロール 入場:無料

マーティン・リッチズによる、展示作品を中心とした自作について語るアーティストトーク。ロンドンのAAスクールにて建築学を修め、70年代より本格的にアーティスト活動を開始し、現在まで常に制作を続けている長いキャリアの一端に触れる機会となります。後半は音声-音韻-声-言葉を扱う美術作品を構造的に全く独自の切り口で制作してきた古屋をゲストに迎え、「シンギングマシン」を中心とする人間の声道をアナログ再現した作品に焦点を当て、その制作の背後を探っていきます。会期中リッチズが自作について語る唯一の貴重なイベントです。


day3 Closing talk “ sound , art , structure”  クロージングトーク

前林明次/ニシジマ・アツシ/マーティン・リッチズ/佐藤実/ 藤本ゆかり(キュレーター)ゲスト:川崎弘二(電子音楽研究) 通訳:浦江由美子9月28日(土)15時スタート 場所:ギャラリーフロール 入場:無料

会期中最後のイベントとなる、出展作家全員によるトークイベント。ゲストには『日本の電子音楽』の著者であり、電子音楽研究の第一人者である川崎弘二を迎え、サウンドアートについて触れながら、参加作家に自作や他の作家の作品へのコメントも伺いながら、ディスカッションしていきます。音の背後にある世界を構造的に見出していく、探究的な試みである「 Structure and Sound - 音による構造の知覚 -」展を包括的に捉え、展覧会を再考します。

Talk Guest Biography

佐藤 守弘  Morihiro SATOW

コロンビア大学大学院修士課程修了。同志社大学大学院博士後期課程退学。博士(芸術学)。芸術学・視覚文化論専攻。著書に『トポグラフィの日本近代―江戸泥絵・横浜写真・芸術写真』(青弓社)、『記憶の遠近術~篠山紀信、横尾忠則を撮る』(共著、芸術新聞社)など。最近の論文に「産業資本主義の画像=言語――写真アーカイヴとセクーラ」(『PARASOPHIA京都国際現代芸術祭2015[公式カタログ]』)、「キッチュとモダニティ――権田保之助と民衆娯楽としての浪花節」(『大正イマジュリィ』)など。翻訳にジェフリー・バッチェン『写真のアルケオロジー』(共訳、青弓社)など。2012年、芸術選奨新人賞(評論等部門)受賞。

http://web.kyoto-inet.or.jp/people/b-monkey/

古屋俊彦 Toshihiko FURUYA

法政大学大学院人文科学研究科哲学専攻修士課程修了。美術出版社第十一回評論募集入選。現在、明治大学兼任講師及び法政大学兼任講師。
主な個展、2011年「非周期的結晶」(東京)、2000年「文字と音響との交換に於ける回帰的な伝達の遅れ」川崎市市民ミュージアム(神奈川)、1998年「古屋俊彦 連鎖構造の決定をめぐるギャンブルのルール」講演、公開制作 宮城県美術館(宮城)等。
主なグループ展、2018 年「Obsession Conception Possession」四谷ひろば CCAAランプ坂ギャラリー(東京)ギャラリーフロール(京都)、2005年「筆跡と光跡」川崎市市民ミュージアム(神奈川)等多数参加している。
http://www.bekkoame.ne.jp/ha/furuya/

川崎 弘二  Koji KAWASAKI

1970年大阪生まれ。2006年に「日本の電子音楽」、09年に同書の増補改訂版(以上 愛育社)、11年に「黛敏郎の電子音楽」、12年に「篠原眞の電子音楽」、13年に「日本の電子音楽 続 インタビュー編」(以上 engine books)を上梓。CD「NHK 現代の音楽 アーカイブシリーズ」(ナクソス・ジャパン)における黛敏郎、湯浅譲二、松平頼暁、林光、石井眞木、一柳慧、実験工房の解説をそれぞれ執筆(2011〜13年)。2011年から雑誌「アルテス」にて「武満徹の電子音楽」を連載(2015年まで)。2014年にNHK Eテレ「スコラ 坂本龍一 音楽の学校 電子音楽編」に小沼純一、三輪眞弘と出演。2017年に芦屋市立美術博物館にて開催の「小杉武久 音楽のピクニック」展に企画協力、図録編集にて参加。2018年「武満徹の電子音楽」(アルテスパブリッシング)を上梓。相愛大学音楽学部非常勤講師。http://kojiks.sakura.ne.jp/